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サムスン電機、HDD部品製造の日本企業買収

韓国サムスングループのサムスン電機は2012年3月16日、ハードディスク駆動装置(HDD)用モーターを製造するアルファナテクノロジー(静岡県藤枝市、小竹栄一社長)を買収すると発表した。サムスングループの基幹会社のサムスン電子はHDD事業を昨年末に米シーゲイト・テクノロジーに売却済み。価格変動が激しい電子製品の中で高付加価値分野に絞って資金を集中する戦略が鮮明だ。
企業再生ファンドの日本産業パートナーズなどからアルファナ株の100%を1472億ウォン(約110億円)で今月30日に取得する。同グループによる日本企業の買収は2008年、サムスン物産がステンレス加工の明道メタル(新潟県燕市)を取得して以来。HDD用モーターは日本電産が世界シェア8割を握る。アルファナは1割程度でデスクトップパソコンに使う3.5型HDD用モーターが得意。今後はクラウドコンピューティングの普及によりサーバー向けの3.5型HDD需要が伸びる見通しで、基幹部品の一つであるモーターも安定成長を続けると判断した。サムスン電子は昨年末HDD事業をシーゲイトに売却。完成品事業を手放しながらその部品事業を買い入れた形だ。一見矛盾するようだが、低価格が常態化しているHDDに対し、高い技術が求められるモーターはメーカー数が少なく高収益が見込める。サムスン電機はサムスングループの主要な製造業のうちの1社。電気をためる積層セラミックコンデンサーでは村田製作所に次ぐ世界シェア2位。アルファナは日本ビクター(現・JVCケンウッド)が分社したモーター事業を日本産業パートナーズに譲渡し、08年に設立。11年3月期の売上高は232億円。
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