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日東電工、トルコの工業用テープメーカーを1億ドルで買収

電子部品大手の日東電工(6988.T)は2012年4月18日、トルコの工業用テープメーカー、ベント社を1億米ドルで買収すると発表した。現地で生産体制を確立することでコスト競争力を高める。買収は6月4日に完了する予定。欧州における工業用テープ事業の2016年度売上高を11年度比2.5倍にする計画。また同日大阪市内で開いた事業説明会で、佐久間陽一郎取締役上席執行役員は12年度の日東電工の工業用テープ事業の売上高について、11年度比で2桁の伸びになるとの見通しも明らかにした。営業利益率は「10%を狙いたい」(佐久間上席執行役員)と話した。自動車向けが好調に推移する見通しであるほかスマートフォン(高機能携帯電話)、タブレットPC向けの需要増も見込む。日東電工の11年度における工業用テープ事業の売上高は約2650億円、営業利益率は5.5%の見通し。
<買収で欧州・周辺国の事業を強化>
ベント社の11年度の売上高は110億円前後。一般工業用のマスキングテープなどを手掛けておりトルコ国内の工業用テープ市場では20─25%のシェアを持つほか、売上高の35%程度が欧州への輸出という。日東電工によるとベント社の営業利益率は15%─20%で推移している。 日東電工の欧州における工業用テープ事業の売上高は11年度で約150億円の見込み。ベント社の生産拠点を持つことで、欧州のほか中近東北アフリカ市場での事業拡大にもつなげる。また追加の設備投資も検討する。さらに今後ブラジルなど他の新興国における合併・買収(M&A)も検討し、成長市場での生産体制を強化する方針。
<12年度のテープ事業は拡大基調>
佐久間上席執行役員は工業用テープ事業の動向について「欧州の状況がひとまず安定している。東アジアの在庫(水準)も下がってきた」と話し、12年度は堅調に成長するとの考えを示した。その上で「タブレットPCなどで新製品も投入する」と話し、高機能テープの拡販を通じて営業利益率の向上を目指す考えを明らかにした。同時に「投資も緩めずにやっていきたい」と述べ、中国など新興国での生産強化も継続して進める姿勢を示した。


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