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競争優位の戦略会は、経営者・経営幹部のための「競争優位の戦略」(マイケル・E・ポーター著、土岐 坤・中辻萬治・小野寺武夫訳、ダイヤモンド社刊)の読書会です

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競争優位の戦略会

本当の競争優位とは競争から無縁な存在になることである

自由市場で事業を営む以上、常に競争に脅威にさらされます。特にデフレーション下の市場環境では低価格への圧力が重く圧し掛かり、さらにグローバル経済市場では人件費が圧倒的に安い外国との価格競争すら現実の課題です。
もし自国が成熟した先進国で高成長が見込めなくとも、自国内の市場が巨大でかつ自己の業界規模が独立して小さければ、競争の影響は小さくて済むでしょう。しかし、成熟した先進国における多くの業界は既に類似したプレーヤの数が多すぎて供給過多であり、差異の小さい同じような企業が同じような商品・サービスを同じような形態で提供していて、価格競争が避けられず収益性の低下は著しい経営上の課題もしくは致命的な問題となります。

こうしたときに、必要なことは「競争優位を確立」すること。

さらに厳密に言えば、価格競争に巻き込まれない市場地位を確立すること。こうした市場地位を確立するためには、自社がユニーク(唯一)な存在でなければなりません。その市場オンリー・ワンを確立するため、経営者・経営幹部向けの勉強会がこの「競争優位の戦略会」です。
ワタミ創業者の渡邉美樹氏の愛読書として有名な一冊
競争優位の確保が高業績のキメ手
経営戦略の古典的名著「競争の戦略」と「競争優位の戦略」(マイケル・E・ポーター著)を読み、企業の市場ポジションの確立と構造的競争優位の構築を勉強する経営者と経営幹部のための読書会です。よくある読書会は「ある一冊を読んで感想を述べ合う会」と「各人が夫々選んだ書籍を読み、他者の視点を学んで視野を広める会」の2種類がありますが、この競争優位の戦略会は、両方の要素を盛り込んだ読書会です。即ち、「『競争優位の戦略』を読んで、異業種の視点や戦略を自社に応用する。経営施策のオプションを増やし、変化の早い事業環境にスピード経営で対応する」ための読書会です。このスタイルをとって価値創造の読書会と呼んでいます。
競争優位の戦略会の内容
競争優位の戦略会では、「競争の戦略」と「競争優位の戦略」を皆で読みます。それぞれが事前に一読して書籍のポイントを掴んでおき、読書会では音読します。音読することで、目と口と耳を使い記憶の定着を促進するとともに、黙読とは異なる気づきを得ることができます。経営戦略の書籍を音読して気づきを得ることによって、具体的な経営施策という応用を創造することができるのです。

音読を終えたら内容を会員の仲間とシェアします。皆でアウトプットするから、1人での読書に比べての深い理解と、複数の人物がそれぞれ多面的な理解を出し合うことによる深い経営施策(と応用)を身につけていただけます。

経営者が集まって共通のテーマに取り組むからこそ生まれる普遍的な経営思想と持続的な競争優位施策に本会の本旨があります。

「競争優位の戦略」のご紹介


マイケル・E・ポーター(ハーバード大学経営大学院教授)著の書籍。1985年刊。日本ではダイヤモンド社から1985年12月に出版され、前著「競争の戦略」とともに経営戦略の基本書としてロングセラーとなっている。インターネットで「競争優位の戦略」と検索すると、コスト・リーダーシップ戦略、差別化戦略、集中戦略(コスト集中、差別化集中)の、いわゆる「ポーターの競争戦略」が表示されますが、コスト・リーダーシップ戦略、差別化戦略、集中戦略は競争優位の戦略ではない。競争優位の戦略を形作るのは、書籍の表紙にも描かれているヴァリュー・チェーン(Value Chain)である。バリューチェーンは、日本語では価値連鎖と訳されるが、自社内の価値創造のプロセスを分析したモデルである。
事業の競争環境が厳しいとき、事業の集合体としての企業はリストラクチャリング(事業再生)を行う。マスコミ報道等でのリストラクチャリングは人員整理を指すことが多いが、事業のリストラクチャリングとは無論人員削減による経費削減(コストカット)だけを指すものではなく、経営戦略の再構築の下で事業の再編を行うことであり、収益性と成長性を再向上させることが目的とならなければならない。この戦略的な事業編成の基礎を担うのがバリュー・チェーンである。このバリュー・チェーンの設計と構築、編集をどのように構成していくかに企業競争力の源泉が作られる。

「この本は、競争優位を論じている。ますますグローバル化する市場という新しい時代に、会社が競争優位を守り、さらに創造するための方法に関して、理論的で厳密な理解への道をお教えしたいと望んでいる。私の前著『競争の戦略』(ダイヤモンド社)は、業界構造と競争業者の行動を述べた本であった。この本は、前著の姉妹書であって、主として、会社自体に商店をあてて述べている。
この本の中心テーマの一つは、多角化企業の経営という問題である。私はこの本で、多角化に至るベストの道の探し方を述べると同時に、多角化によって生まれた各種の事業単位を、互いに戦わすのではなく、互いに力を合わせて強力にさせる経営フィロソフィーを説明している。私が開設した競争条件に日本の会社が対応する場合に、多角化こそは中心課題になるはずである。
この本は、読みやすい本にしようと意図したものではない。競争優位は、スローガンすなわち単純な真理の反復から生まれはしない。会社のあらゆる側面を正しく理解し、会社のどの活動が競争相手に対して持続力のある差別化を生むのかを知ることから生まれるのである。この本で述べた概念やアイデアが、やさしくはないとしても、競争優位に至る道を一段と明るく照らしてくれることを祈ってやまない。ハーバード・ビジネススクール教授 M・E・ポーター(本書奥付より)」

読者からの評判

「競争優位の戦略会」概要

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