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M&A(Mergers and Acquisitions)

M&Aのメリット

 

M&Aのメリットとは何か?

M&Aを行うというのはそこまで簡単なことではないかもしれません。一日や二日で成し遂げられることでもありませんね。しかしそれでも皆さんがM&Aを検討している理由はなんでしょうか。少しここではM&Aによって得られるメリットを一緒に考えてみましょう。

多くの経営者が考える、M&Aのメリットとはずばり「時間の短縮」です。会社構築とか運営というものに詳しい皆さんならよく分かっているように、一つの事業を軌道に乗せるというのは決して簡単なことではありません。まず組織の体制を作り、人材を確保し、ノウハウを蓄積し、販売網を確保していかなくてはいけないのです。つまり資金力だけの問題ではなく、一定の年月が経過しなければ得られないものがあります。スピードを競う現代の企業活動において、ライバルとの競争に遅れを取るというのは死活問題です。自分たちでプロジェクトを立ち上げている途中で、ライバルが販売網を独占してしまったり、新しい技術を確立するかもしれません。しかしこの点でM&Aを通して他の企業を買収するのであれば、たちどころにこうしたものを得ることができます。

2005年にテレビ局の買収をライブドアや楽天が行おうとしたことを皆さんも覚えておられるのではないでしょうか。彼らも目的もこの時間の短縮というものにあったのです。もちろんM&Aのメリットというのはこれだけではありません。

例えば「シナジー効果」というものを挙げることができるでしょう。M&Aによって期待できるこのシナジー効果には大きく分けて「重複コストの削減」と「相互補完の効果」というものがあります。重複コストの削減というのはA社とB社とが統合することで、互いに重なり合う点を一つにまとめ、コストダウンを目指すということです。分かりやすく言えば管理部門とか販売拠点を一つに絞ることで、かなり費用を抑えることができますね。

では「相互補完の効果」とはいったいなんでしょうか。これはA社で足りない部分を補うために、それを持っているB社をM&Aして補強するということです。すでに関東では販売網を持っている会社が関西にも進出したいと思って、関西に販売網を持つB社を買収するなんてことがその例であるといえます。このようにM&Aを行う時には、まずそれによって自分たちが「何を成し遂げたいのか」、また「どんな効果を狙っているのか」という点をはっきりさせる必要があるでしょう。皆さんも改めて考えてみてください。