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ビジネスマッチング
ビジネスマッチングとは?
日本企業と取引をご希望の海外企業、または海外企業と取引がしたい日本の企業の皆様方、その橋渡しでお手伝いいたします。
グローバル資本主義が浸透し、クロスボーダーのM&Aも珍しくなくなってきました。弊所でもクロスボーダーM&Aの案件を常に扱っています。ところが、資本はコンピュータネットワークで簡単に国境を越え、企業間取引が世界の大海を跨ぐようになっても、ローカルの市場は人の生活に根差した強い文化的特性が背景にあり、資本や法律の論理だけでは簡単に上手くいかない特性をもっています。そこで胸襟を開き、人対人の信頼関係をベースに、共に価値を創造していく、という共感力の共有が必要になるのです。
例えば、かつて私が教鞭を取っていた経営学大学院のMBAコースでは、同一業界のビジネスは基本的には誰がオペレートしても同等の結果が見込めるという、一定の仮説のうえに論理が構築されています。この論理を基礎にリスクやプレミアムといった金銭的評価や業績予想が組み立てられ、世界中の市場で商取引が実行されています。しかしながら、現実はどうでしょうか。同一業界の似たような事業であっても、AとBのように独立した企業では業績はまるで違うものになります。日本で典型的なものは、関西の鉄道会社である阪急電鉄と阪神電気鉄道があります。両社は大阪梅田と神戸三宮間で路線が競合する、まさに同一業界の同一業種企業同士でした。しかも両社間にはJR西日本の東海道本線も並走している競合ぶりでした。現在は阪急と阪神は合併してしまいましたが、合併前の業績はまるで異なるものでした。もちろん路線が異なりますので、まったく同じ業績になることはありませんが、それでも主要路線で完全に競合していたわけです。このように、同一市場で強く競合している別企業であったとしても、業績が大きく異なるという例は見られます。他にも大手銀行や、コンビニエンスストア、携帯電話会社といった大手のプレーヤで寡占された市場であったも業績が大きく異なるケースは珍しくありません。これこそ、企業は人や文化によって成り立っているといえる証拠です。
企業間を橋渡しする「仲人役」が重要
だからこそ、人や文化で成り立っている企業間を橋渡しする「仲人役」が重要な役割を果たすわけです。国境を越えて、平和で豊かな社会を創造するために、人と文化の調和的な融合を大切にしていくことが、世界で信頼され安心して取引される企業となります。これはM&Aに限ったことではなく、業務提携でも通常取引でも同様です。